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一刻も早く経験にお金を使う

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一刻も早く経験にお金を使う

バフェットはろう(@buffett_hello)です。

昨年発売されて瞬く間にベストセラーになったビル・パーキンス著の「DIE  WITH  ZERO」。一読したら人生観がガラリと変わる、これまでにないお金の教科書。今回は、人生で一番大切な仕事について共有していきます。

 

 

 

人生で一番大切な仕事は思い出づくり

なぜ、経験が大切なのか。それは皆さんが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まっているからです。人生の最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになります。だからこそ、人生でどんな経験をしたいのかを真剣に考え、それを実現させるために計画を立てるべきです。さもなければ、社会が敷いたレールの上をただ進むだけの人生になってしまいます。

その経験を得るために人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくり。最後に残るのは、結局、思い出だけなのです。人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できます。

私たちは、「老後に向けて貯蓄しよう」とか、子どもの頃から「いざというときのためにお小遣いを貯めておきましょう」と聞かされ育ち、大人になっても同じことを言われ続けています。アリとキリギリスの話の中で、現代社会ではアリのように勤勉に働き、喜びを先送りすることを美徳とする、アリ的な生き方の価値が持ち上げられすぎています。キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべきということです。

 

思い出の配当はバカにできない

なぜ「経験」を将来への投資だと見なせるのか。投資と聞くと、株や不動産などに自分の資金を投げ打って、将来の収入を生み出すためのメカニズムを思い浮かべると思います。大金がかかる子どもの大学入学や留学は、将来子どもが高卒よりも高収入を得られると期待するから投資するわけで、泳ぎ方や自転車の乗り方などの経験も直接収入に関係なくても、できないよりできたほうが人生の活動の幅は広がるから練習していると思います。

人生において「人的資本への投資」と呼ばれる経験は数多くあります。それらの経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれます。経験からは、その瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られます。それが「記憶の配当」です。

だから、人は大切な写真をアルバムに保管し、火事のときに真っ先に持ち出そうとします。人は本能的に、お金で買い直せない、失われたら二度と取り戻せない思い出の品を守ろうとするのです。

 

 

 

老後の備えより大切なこと

お金を払って得られるのは、その経験だけではありません。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれます。元の経験から副次的に生まれる経験は、まさに記憶の配当だと言えます。

20代で何かを経験すれば、30代で経験するより、長い期間、記憶の配当が得られ続けることができます。死の間際で何かを経験しても、もらえる記憶の配当は少なくなります。

老後の備えは必要ですが、老後で何より価値が高まるのは思い出です。とにかく早い段階で経験に投資すべきです。そうすれば、年齢を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得られます。

参考書籍

 

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baka-chiebag.info