バフェットはろう(@buffett_hello)です。
2019年に経済産業省が公表した「DXレポート」の中に登場した「2025年の崖」。それに向けて金融機関で急速に進んでいる変革について、今回共有していこうと思います。もはや、多くの人が思い浮かべる銀行は、姿を消します。
5年後の日本の銀行の「未来図」
日本の企業には、複雑化・ブラックボックス化した古い基幹システムが数多く存在し、それらを知る人材の多くが2025年に定年を迎え、そのシステムが刷新されないと、その経済損失は「2025年以降、最大で年間12兆円」に及ぶとも言われています。なかでも金融機関には多くのそういうシステムが残されており、2025年に向けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)*1が急務な状態です。
例えば、既存のすべての銀行業務は有料化されます。様々な申請にも面倒な手間がかかり、通帳記帳できる場所もほとんどなくなり、繰り越しの度に郵送での受け取りとなり、その送料すらも自己負担になるかもしれません。通帳のペーパーレス化については、アメリカではもう10年以上、ほぼ紙の通帳が使われていません。今は子どもでもデビットカードを発行してもらえますし、そもそも環境的にもよくないし、盗まれたりでもしたら名前も口座番号も預金残高も全部漏れてしまうなんて、セキュリティ的にも不安。ハンコ文化と一緒に日本でも5年後には紙の通帳は姿を消し、10年後には誰も利用しなくなると思います。
時代に取り残された人は損する
キャッシュレス決済、オンラインでの送金が主流となればATMなんか激減します。残った数少ないATMでは仮想通貨が買えるだけになります。すでにアメリカでもビットコインなどが買えるATMがどんどん普及しています。それによって世界中どこでもシームレス*2に送金できるのが当たり前になります。あらゆるサービスで仮想通貨が主流になった未来では、ビットコインでしか払えない実店舗やECサイトも増え、買い方が分からない人はしぶしぶリアルATMに足を運び、1万円札を投入して、手数料をしっかり取られてバーチャルなお金を買うことになります。一部の店舗にのみひっそりと残った「預金窓口」は、整理券を握り1時間以上も待ち続けるのも当たり前なぐらい混雑しており、ようやく回ってきた順番でできることは、たった3行の通帳記帳のみ。以上が、日本の銀行の未来図です。
自分DXを始めよう
今はまだネットバンキングが「得する」時代です。デジタル化を推し進めるためか、各行ともネットバンキング利用者へメリットあるキャンペーンを設けているケースが多いです。
しかし、5年後にはネットバンキングでないと「損する」時代がやってきてもおかしくありません。では、損する側に回らないために、今からできることはなにか、それは「自分DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。今後、銀行の店舗サービスは間違いなく不便になっていきます。それを回避するためには、ネットバンキングに早く慣れて、自分の生活のデジタルトランスフォーメーションを進めることが重要です。最初は抵抗感があったり、オンラインでの操作に慣れず大変かもしれませんが、結果的にそのほうが時間の節約になって得する未来が必ずやってくるはずです。
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