バフェットはろうです。
年末年始が近くなると、株投資の世界で話題に上る一つとして「ダウの犬」があります。今回はその「ダウの犬」という有名な長期投資方法について共有していきます。
「ダウの犬」投資法
NYダウ*1を構成する優良な高配当銘柄だけでポートフォリオを組む投資方法です。この方法は、米国で生まれた長期投資の一つで、一度手順を覚えてしまえば、基本的に1年間ほったらかしで手がかかりません。長目で見ると、NYダウの運用成績をも上回る実績を残しています。長期の投資方法ですから、時間をかけてじっくり確実に資産を増やしたい投資家に向いています。
やり方3ステップ
①30銘柄の配当利回りを算出
12月31日時点の株価で、NYダウを構成する30銘柄の配当利回り*2を算出し、配当利回りが高い順に並べます。上位10銘柄でポートフォリオを組んで、年初にその10銘柄をそれぞれ同じ金額で一括購入します。例えば、100万円分買うとしたら、1銘柄10万円分購入。
②1年後再算出して銘柄を入れ替え
1年後の12月31日時点の株価を基準にして、再度NYダウ30銘柄を配当利回りが高い順に並べて、上位10銘柄と①で選択した10銘柄とを比較します。年初に上位10銘柄から外れた銘柄を売却し、新たに加わった銘柄を購入します。
③年に一回リバランス
以降1年ごとに②を行い、ポートフォリオ(保有している銘柄)のリバランス(調整)を行います。
2020年版「ダウの犬」銘柄一覧(配当利回り%)
- [DOW]ダウ 5.12%
- [XOM]エクソン・モービル 4.99%
- [IBM]アイ・ビー・エム 4.83%
- [VZ]ベライゾン 4.01%
- [CVX]シェブロン 3.95%
- [PFE]ファイザー 3.88%
- [MMM]スリーエム 3.26%
- [WBA]ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 3.10%
- [CSCO]シスコ・システムズ 2.94%
- [KO]コカ・コーラ 2.89%
3つのメリット
メリット1:NYダウ構成銘柄なので、長期成長が見込め、増配が続き、経営状況も健全な企業ばかりで、安心して投資できます。
メリット2:投資方法がシンプルなので、高度な専門知識がなくても取引ができます。
メリット3:年1回リバランスするだけですので、忙しい人でも気軽に取り組めます。
3つのデメリット
デメリット1:IT系などの無配の成長株は「ダウの犬」に組み込まれません。
デメリット2:NYダウの方が値上がり率が上回る可能性があります。
デメリット3:大型優良株ばかりで、株価が高いため、投資金額がかさみます。
初心者に向いている3つの理由
理由1:米国を代表する大型の超優良銘柄ばかり。まず「NYダウ」の30銘柄に採用されるには、厳しい基準をクリアしないといけません。ですから、企業の規模や業績、財務状態などの面で安全性の高い銘柄ばかりです。30銘柄に選ばれている銘柄はどれを選んでも倒産のリスクは極めて低いと考えられています。
理由2:「ダウの犬」10銘柄は、配当利回りの上位銘柄ですから、株価が相対的に割安であることを意味します。つまり「良い品質のモノをお値打ち価格で買う」ということです。
理由3:安く買って、値上がりしたら売るというシンプルな売買です。
長期投資のお手軽で確実な投資戦略
「ダウの犬」投資法は、比較的安全で、手間をかけないマイペースな投資スタイルを維持できます。高配当利回り銘柄なので、1年間保有している間も高い配当金を受け取れるのも魅力です。割安な大型株を購入して、株価が上昇すれば売却益が出ます。それを原資に買い増すこともできます。ですので、投資初心者や多忙な人にも、安全で堅実なリターンをもたらしてくれる戦略と言えます。ぜひ参考にしてみてください。
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